消費者を働かせる会社(発生源入力の乱用)
ABEMA「ABEMA的ニュースショー」で舛添要一氏が「家電が故障した場合にもメーカーに電話できなくなっている。スマホで故障状況を逐一入れないとつながらなくなっている。これは消費者を働かせている訳で今後どうなるのだろう…」と言っていたそうだが、テクニカルタームで『発生源入力の乱用』と言ってほしいね。メーカーはこうやって、元々担当ではなかった従業員を総動員してコストカットに邁進しているが、それが遂に消費者にも及んだということだろう。このことも問題だが、もっと大きな問題が、公的な企業においても起こっている。
固定電話を隠す企業(消費者サービスをどう捉えているのだ)
日本郵便が局内の固定電話を公開しなくなって久しいが、「0570」の利用が他の公的企業にも広がっている。例えば、銀行やカード会社では、日本郵便同様、「0570」が当たり前になっている。固定電話からの問い合わせとして無料の「0120」を用意していると言うが、いまどき、固定電話で問い合わせるのはよほどの情報弱者だろう。ちょと前になるが、前から番号を知っていた日本郵便の固定電話に問い合わせ電話を掛けたところ、普通に通じたので、電話は残っているようだ。なぜ隠すのだろう。今どきの(非情弱)エンドユーザーは、かけ放題や楽天リンクを使っている…という認識はないのだろうか。
ナビダイヤルの通話料は2024年1月に改訂されたが、値下げはなかった
ナビダイヤル「0570」の通話料は2024年1月から一律料金となった。固定電話からは3分9.35円(税込)だが、携帯電話からだと20秒が11円で3分は99円となる。ユーザーサポートで込み入った相談などした場合や、待たされた場合には、あっという間に300円を越してしまう料金体系で、昔のダイヤルQ2とどう違うのかと思わせる。電話会社は、NTTをけん引役にして、着信側からも料金を徴収しようと考えているようで、この思惑の一環のようにも感じるが、一般の製造業などがNTTに合わせる必要はない。会社のコストカットが目的ならば(本当に困っているのならば)、0120はやめてもらって結構だ。昔のように「固定電話の番号」を公開してほしい。