アラウンドビューモニター修理

アラウンドビューモニター「リアカメラ交換」

リーフの12Vバッテリーは、2023年1月27日の第2回EVシステム停止の際に交換したが、アラウンドビューモニターの異常はその後も断続的に(2023年3月~)発生していた。つまり、アラウンドビューモニターの異常と12Vバッテリーの充電不良は、直接は関係のない事象だったようで、今回、2023年12月1日にこの件は完全に解決した。2023年にリーフのリコール対応があり、同年9月13日にリコール修理(プログラム書換え)に出したが、この際に、整備士の方がアラウンドビューモニター・リアカメラの不具合を確認してくれた。その結果、同年11月の定期点検時にリアカメラの無償交換修理が実施され、その後は至極快適に乗れている。

EVプログラム改良でいくつかの改善を実感した

テスラはパソコンのようにオンラインで頻繁にアップデートする(有償オプションのようだ)らしいが、リーフでプログラム修正が必要と言われたのは、2019年11月の納車以来、2023年が初めてだった。無償だったが、このアップデートでは、かなりの改良があったようで、エンドユーザーの感覚でも、「①電費がよくなった」「②12Vバッテリーのもちがよくなった(充電タイミング改善か)」と感じている。EVでは12Vバッテリーの健康が(ガソリン車よりも)重要と信じているので、今後はEVシステム停止も起きないものと期待している。

EV紹介記事には問題が多い

最後に、EV紹介記事の問題点をいくつか提示する。スペックだけを書き写した記事を多く見かけるが、実際にEVを活用している人たち(EVに乗っている人たち)が書いたものだろうか。ここでは、特に違和感を感じる3点、①充電時間(充電速度)重視の風潮、②走行距離での単純評価、③自動運転に関する誤解、について考えてみる。

充電速度は。リチウムイオン電池が「危険な爆発物」であることを理解していれば、単純に比較できるものでないことはすぐに分かる。リチウムイオン電池は、電池としては不完全な商品で、発火や爆発をさせないよう電子回路で充電をコントロールする(しなければ使えない)が、それでも、過去には、海外で車載リチウムイオン電池の発火事故が起きている。日本ではゼロ件だが、米国でのGMボルトの火災や、最近、韓国の公共駐車場で起きた火災事故(3件)では「住宅火災」まで惹き起こされている。スマホやPC以上に慎重な対応が必要だ。

走行距離は大型のバッテリーを積めば単純に伸びる。重いEVをさらに重くして「地球環境への際限なき負荷」をどう考えているのだろうか。パワーにしても、(大きな電池と大出力モーターを積めば)空飛ぶEVも実現できる時代だ。ガソリン車のような評価は妥当ではない。実際、現行のリーフでも、高速道路での加速は優に2,000cc車を超えている(パワーがあるゆえに抑えて運転している)わけで、実車で走ったことのない人たちが記事を書いているのだろうと思う。これ以上のパワー競争は有害無益だ。

最後に自動運転だが、テスラの自動運転を誤解している記事が多いように思う。自動運転には、レベル1から4があるが、通常のテスラも現行リーフも同じレベル2だ。高速道路を安全に運転できるレベルで、日産がテスラのような派手な宣伝をしないのは、お国柄かと思うが、規制の緩い米国では、2021年7月から2024年9月までの間にレベル2自動運転車の衝突事故が、1,770件起きている。うち、1,492件がテスラ車で、2位はホンダ車の110件と報告されている。(米国運輸省高速道路交通安全局 NHTSA )