Qua stationでLinuxを動かす — ⑷ eMMC

カーネルをeMMCに書き込む

Zidooのレスキューカーネルを使ってカーネル部分をeMMCに移す方法が公開されている。記事通り実行すれば、エラーもなく書き込める。

  1. Zidooのレスキューカーネルをダウンロード(安全でないダウンロードと表示される~自己責任で)
    http://apidl.zidoo.tv/X9S/v2.1.36/ZIDOO_X9S-v2.1.36-202001141356-ota.zip
  2. FATt32でフォーマットしたUSBメモリにこれを展開、
    ビルドした bpi-w2.dtb, uImage をコピーする。
  3. USBメモリを Qua stationに装着、
    u-bootコンソールで goru と打つ → Zidooのレスキューカーネルが起動する
  4. 起動後、ddコマンドbpi-w2.dtb, uImage をeMMCに書き込む
  5. /mnt/usb にある bpi-w2.dtb, uImage のサイズを記録、u-bootコマンドに反映させる
    4.,5.についてはここに詳しく紹介されている)

rootfsを内蔵ドライブに書き込む

こちらは簡単で、内蔵ドライブにExt4パーティションを作り、起動させたい rootfs を展開するだけでよい。Ext4パーティションはいくつあってもよく、32GB程度のドライブなら複数個のLinuxがインストールできる。下記起動コマンドで、sda2の部分を書き換えると違ったLinuxシステムで起動できる。(ただし、u-bootコンソールからの変更が必要なので、シリアル接続がない場合には随時という訳にはいかない)

<起動コマンド例>(環境によってパラメーターは変わります)
> env set bootcmd “mmc read 0x03000000 1512a A379;mmc read 0x01f00000 3181 5C;env set bootargs earlycon=uart8250,mmio32,0x98007800 console=ttyS0,115200n8 initrd=0x02200000,0x7F0000 root=/dev/sda2 rw rootwait rootfstype=ext4 init=/sbin/init selinux=0 nmi_watchdog=1 devtmpfs.mount=1;env set bootcmd ‘booti 0x03000000 – 0x01f00000’;b2ndbc”
> env save

Qua stationでLinuxを動かす — ⑸ WiFi に続く