PX-S3U2基板をPTCヒーターで温める「低温病対策」

(追記)①2025/2/27にPTCヒーターを組み込んだが、1週間後の3/6にチューナー見失いが再燃、この時はUSB電源操作で認識したが、このさらに6時間後の3/7早朝にも認識されなくなった。基板をストーブで、触れるのが困難なほど加熱すると起動できたので、PTCヒーター40℃では役不足かなとも考えている。②その後、「チューナーUSB電源を5分毎にONにする回路」をSBC(PINE A64+1GB)で加えたところ、PTCヒーター40℃でも動いていたが、4月に最終的に利用を諦めた。

PLEX PX-S3U2

PLEX PX-S3U2は、2011年7月発売の「地上デジタル・BS・110°CS対応USB接続チューナー」で、発売当初からチューナー見失い問題(USBが認識されなくなる)が指摘されていた。「USB電源をOFF/ONできるハブ」とか、「チューナー動作を監視して(※¹)USB回路の5V電源を強制的にOFF/ONする方法 」などが試みられていたが、その後、チップが温まらないと起動しないという「いわゆる低温病」についての報告があり、「発熱用のダミー抵抗を追加したり」、カイロで温めたりという方策が公表されていた。今回の方法は、設定温度以上になると電流がカットされるという特性を持つ「安全なPTCヒーター」でチップを加温する方法で、温めるという意味では特別新しい方法ではないが、どのような規格のPTCヒーターが適しているか、参考になる点もあろうかと記録を残す。

PX-S3U2基板(ver1.1)

基板のバージョンが上がると対策がなされているらしいが、写真の「PX-S3U2_ V1.1」は低温病罹患基板だ。写真右端のやや小型のUSB制御用チップ(ASICEN ASV5211)やその右上方にある水晶発信子を温めると正常に起動すると言われており、実際にストーブでこの部分を温めると起動することが確認されている。

PTCヒーター(5V40℃)

基板をストーブやドライヤーで温めると起動することは分かっていたので、温めた(起動する)基板上のASV5211チップの温度を非接触式温度計で測定した。表面温度37℃程度で起動が確認できた(※²)ので、5V40℃のPTCヒーターを購入、絶縁のうえ、両面テープで基板に固定した。

PTCヒーターに通電、約1時間加温したところ、チューナーは問題なく認識され正常に起動した。その後、何もしなくても継続して動いているので、対策は有効だったと考えている。なお、PTCヒーターの電源は回路への影響を考えて、基板からは取らず外付けの構成とした。

※¹ チューナーの動作監視は、定期的にTVTESTを起動させ、そのログ(起動パラメーターでログ出力を有効にできる)で判定できるが、判定なしで定期的にUSB電源をオンにする設定でも問題ない。
※² 基板を55℃まで加温、この状態でUSB接続し、チップ温を測定、37℃での起動が確認された。その後、35℃までの低下なら起動したが、34℃ではUSB電源を断入しても起動しなかった。

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